僧帽弁閉鎖不全症(予後因子)
2018年に報告されたイギリスの先生の893匹の僧帽弁閉鎖不全症の犬で
1年後の予後因子について、報告されているものがありました。
予後因子としては、血清NT-proBNP濃度、cTnI、心雑音、心拍数、運動不耐、利尿剤の有無は心疾患による死亡または安楽死と有意に関連していた。
一の2項目は、心房・心臓肥大に関するものになります。また一般的には、低酸素や血流が足りないことで全身の血流量が減少すると
それを補うために心拍数が早くなります。心拍数増加も悪化要因になります。また利尿剤を投薬している症例ほど
肺水腫になったことがあったり、血液のうっ血がより悪いと考えられています。
一の2項目は血液検査ですし、心拍数は家でも安静時に測定してもらっている子もいます。
いろいろな見るべき項目があると思いますが、個人的には心拍数や呼吸の回数は非常に容易で
家でできることなので、測定するとよいかと思います。