今回のテーマは、瞬膜フラップ(第3眼瞼縫合)です。

犬や猫には、人と同じ上瞼と下瞼のほかに眼の内側に第3眼瞼があります。

ここの働きとしては、目をつぶるときに車のワイパーのように

眼の汚れを取ったり、目の表面に涙を行き届かせます。

 またリンパ組織もあり免疫も関与します。

よくある目をつぶるという主訴で来院されて、一般的な検査の

フローレス試験という角膜の傷を調べる検査で、染色されると傷があることになります。

ほとんどの症例は、点眼や投薬、エリザベスカラーで治癒します。

 難治性の症例などで、悪化していく場合にどうしても内科治療が難しいと判断された場合には

コンタクトレンズや今回の瞬膜フラップ、専門医だと結膜フラップを治療として行います。

 一般開業医では、コンタクトレンズや眼瞼縫合、瞬膜フラップを使用します。

どれも簡易な方法という意味では良いですが眼瞼縫合や瞬膜フラップでは

眼の中が観察されないために、運に任せるよいう感じの部分も出てきます。

 この処置を行うことで、なかなか治癒しない角膜潰瘍などには

空気に触れないことで痛みを軽減して、さらに角膜表面に血管ができるのに

時間がかかるのを短縮することで、治癒機転を早めることができます。

 術式や時間も早いため、なかなか改善しない場合には目の穿孔が怖いので

非常に有意義な治療方法になります。

 目の傷が治らず痛がっていることが続いている場合などには、

主治医の先生か目の専門医の先生に見ていただくとよいと思います。

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