4月に入り結構忙しくなってきました。
それに伴いお待たせする時間も増えてしまうことがあり、申し訳ないです。
この時期は、フィラリアの検査と同時に血液検査をされる患者んも多く
その血液検査により、早めに病気が発見できる場合があります。
高齢化社会の犬のとって、例えば腎臓病でも以前までは尿素窒素とクレアチニン、
程度が進行すればリンや貧血などで飼い主さんにお話をしていました。
最近では検査センターによって、シスタチンCやSDMAといった早めに腎機能を
とらえることができるマーカーが確立してきたおかげで、尿検査を併用すると
腎機能の評価がそれなりにできるようになり、早期発見になることがあります。
飼い主さんに聞かれる、腫瘍(ガン)はわかりますか?という質問ですが
一般的には、動物で絶対視手に信頼できる腫瘍マーカーは確立されていません。
CRP(急性の炎症)やそのほかの炎症マーカーが上がっていれば可能性が位しか言えないのが現状です。
以前腫瘍で動物をなくしたので、早めに知りたいといわれることが多いですが
残念ながらまだありません。
以前ブログにも書いた人のほうでは、尿を使用しての線虫による腫瘍発見が約90%の正解率。
費用も安いので、この方法が獣医でも応用されることを期待しています。人ではこの1~2年で
検査が始まると聞いています。簡易で、安価なことが動物でもより求められます。