脾臓の腫瘍
寒いのか暖かいのか?今年は毎日1日の変化も大きいし日によっての変化も大きいですね。
やはり腹腔内腫瘍の代表といえば、脾臓の腫瘍になります。
どうしても内蔵なので、外から見えないので発見されないことが多いです。
多いのは、そこが割れてしまって出血することで急性の出血性ショックになって来院されます。
朝まで元気だった子が、動けなくなったや尿が出ていない、呼吸が荒いということで来院されます。
通常ショックなので可視粘膜が蒼白で、貧血を起こしていることが多いです。
エコーで腹水を確認して、それを採取するとほぼ血液と同じつまり出血を意味します。
脾臓摘出自体は、シーリングという器械があると30分くらいで終わるので手術は比較的容易ですが
ショック状態での麻酔や血圧の管理が重要です。
今月も2例ありましたが、本当に獣医としては血管肉腫でなく良性であってほしいと思う腫瘍です。
12月になりました。
今年も早いものであと1か月ですね。
最近大谷選手のインタビュー中の犬種が話題になっていますが
当院にも現在4匹来られています。
犬種は、コーイケルホンディエです。
ちょうど本日その中で最高齢の17歳の誕生日を迎えた子が来ました。
1度脳梗塞のようになってしまって、全く立てなくなり、重度の褥瘡になりましたが
そこから見事に復活をして、現在は毎日散歩に行っているということでした。
最近は、高齢犬の床ずれ、褥瘡の患者さんも多いと思います。早めの治療と新しい病変ができないように工夫が必要なので
寝たきりになってきた場合には、早めに主治医の先生に相談をされると良いと思います。
寒くなってくると例年と同じ
久しぶりの投稿です。
最近寒くなってきてわんちゃんは、跛行やふらつきと腎臓病、ネコちゃんは、猫風邪と膀胱炎、腎臓病の患者さんの来院が増えています。
人でも寒くなるとやはり体調を崩しやすいのと同じですね。
特に若齢の場合や高齢の場合には、それをきっかけにひどくなることもあるので
注意が必要です。
特に今年は暑い日が続いて、急に温度の変化が激しいと思いますので、自分の飼われている動物の体調には注意をしてあげてください。
腸閉塞と横隔膜ヘルニア
今週は月曜日に腸閉塞、火曜日には横隔膜ヘルニアの手術がありました。
腸閉塞は、基本的には腸につまって食べ物が流れず嘔吐をして、放置すると最終的には亡くなってしまいます。
今回は夏頃食べたトウモロコシの芯が原因でした。
何度か頑張って流れていったけど最終的に回盲部とよばれる小腸と大腸の分岐部分での閉塞でした。
その分腸液も非常に多くなり脱水と電解質異常がすごかったです。
閉塞していたトウモロコシの芯を除去して、胃の中にほかに無いのか、十二指腸などにあった芯の破片などを
大腸に送り込んで無事終了。元気に回復できています。
もう1匹は子猫のボランティアさんの症例で、食欲が無いということで来られました。
明らかな努力姓呼吸と、痩せている以上にお腹がへこんでいるのでレントゲンを撮らせてもらったらやはり横隔膜ヘルニアでした。
重度の脱水と痩削があり、早めの処置が望ましいということで手術を行いました。
今回は背側から腹側まで完全に横隔膜が破れていて、肝臓や小腸だけで無く、大腸まで胸部に入り込んで
肺を圧迫している状態でした。
今のところ順調に回復していますが、かなりの痩削なので時間がかかるかもしれないです。
今日は休診日ですが、いつもの通りの診察時間になります。よろしくお願いします。
レントゲン
昨日の休診日にレントゲンが新しい機種になりました。
いままでのようにカセッテを入れるなどの操作が無くなり、非常に使いやすいです。
少しずつ涼しくなってくれそうですが、まだまだ暑い日が続くので体調管理が重要ですね。
コロナだけで無く、インフルエンザも流行っているので、手洗いうがいもしっかりする必要がありそうです。
年次大会
昨日は毎月勉強会がある中部小動物臨床研究会の年次大会があり
診察を休ませていただきました。
日頃なれないスーツ姿で、全国からいろいろな先生が質問、発表をされていました。
猫の肥満細胞腫について、質問もできてよかったです。
いろいろな世代の先生たちと交流もできました。
今週末も土曜日の午後と日曜日が終日院長不在になります。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。
猫の皮膚病
本当に毎日が暑いですね。
今回は猫の皮膚病です。
犬と比べると本当に少ないです。
そういった猫が皮膚病になったときには何を考えるかというと、やはりおやつやあたらしいかんづめになります。
下痢も同じことが癒えます。
猫の場合には、粟粒性皮膚炎という腰を中心に全身にかさぶたが出来る場合と
好酸球性皮膚炎とよばれる内股を中心に潰瘍やプラークとよばれる隆起するタイプがあります。
もちろん外にも行く場合には、ノミだけでも体質的にこのようになることがあります。
皮膚が赤い場合には、必ず病院で見てもらった方が良いです。
猫の下はざらざらしている分、なめ続けると急性湿疹に移行することがあります。
9月になりました
まだまだ暑さが続きますが、9月に入りましたね。
もう少し涼しいと過ごしやすいのですが、湿度も高いので過ごしづらいですね。
お盆中に色々なフードなどを与えたことによって、下痢などの消化器症状や
眼瞼炎や外耳炎といったおやつに関連するアレルギーの人が多かった気がします。
何度か書いていると思いますが、新しいフードやおやつを与えた場合には、7~10日間の間に
上記のような消化器症状やっひふしょうじょうが出ないのかを確認する必要があります。
その場合には、新しい食べ物は避ける必要があります。
7月になりました。
7月に入りました。早い物でもう今年半分が過ぎたことになりますね。
動物病院的には、予防が一段落をして混雑のピークは過ぎた感じです。
まだ予防関係を忘れてしまっている飼い主さんは、早めに動物病院を受診しましょう。
温度、湿度ともに高くなってきているのでペットの環境も注意が必要です。
8月お盆のホテルがいっぱいになってきています。すでに日にちによっては
お断りをしている状況です。申し訳有りませんがよろしくお願いします。
心臓病
昨日は心臓病で肺水腫2例、腹水で約1.8リットルの腹水を抜いたわんちゃん1例と心臓病の患者さんの
病態悪化症例が来ました。
一般的に命に関わる緊急疾患になるのは、左心房が中心で肺水腫になってしまって
呼吸がうまく出来ず最後は毛細血管が切れて喀血を起こしてしまいます。
緊急性はそこまでありませんが、慢性フィラリア症に代表される右心不全になると腹水がたまってきます。
犬の心臓病と言えば僧帽弁閉鎖不全症(左側)ですが、病気が進行していく過程で三尖弁閉鎖不全(右側)も悪化してきて
結局両方で流れが悪くなる状態になっていきます。
最近では外科手術を希望される人も多いですが、一般的には内科治療です。
1種類の薬で進行が治まれば良いですが、2,3種類とどんどん増えていくことも多いです。
特にチワワなどは胸郭が狭いこともあるのか症状の進行が早い犬種です。しかもなりやすいので
心臓病と言われている飼い主さんは、常に呼吸数と食欲元気さを見ておく必要があります。
どうしても肺水腫に関しては、急変することがあるので、固有が早すぎる場合などは主治医の先生または時間外なら
夜間病院で適切な治療を受けてもらった方が良いです。