猫のエイズと白血病ウイルス
ちょうど本日猫エイズの猫を里親にもらったという記事を見たので書かせていただきます。
実際獣医師としては、猫エイズよりも白血病のほうが怖いです。
しかも何が難しいかというと一般的に6カ月以前の結果は陰性でも陽性でも参考程度に…
6カ月を過ぎてからは親からの可能性や拾う前の可能性も含めて完全に白黒つくというのが僕が習ってきた獣医学です。
実際エイズも白血病もレトロウイルスという特殊なウイルスで、白血病に関しては
今までの経験では、1~3歳までに急に呼吸が荒くってきましたということで来院されて
超音波で巨炊を確認、呼吸を改善するため抜去するときれいな透明な液
その後レントゲンや超音波で心臓より前のリンパ節が腫大してリンパ腫を診断。
それ以外だと骨髄に問題を起こすと再生不良性の貧血。治療は輸血ですがかなり厳しく
数カ月以内になくなってしまいます。
今回エイズ陽性の記事を見て書きましたが、個人的には白血病ウイルス陽性で何か症状が出るよりもいい気がします。
ウイルスに関しては、簡易検査で10分以内に出るキットばかりです。気になる飼い主さんは主治医の先生に聞いてください。