大切なペットたちのための症状こんな時はで簡単に書いています。
血を吐いた
最近この主訴で来院される人が続いたので書かせていただきます。
まず飼い主さんは人だと胃がんや食道がんが多いため、血便の時の大腸がんのように
心配されて来院されます。
通常犬や猫の食道がんや胃がんはかなり発生が低いです。
また血を吐くといっても、食べ物が逆流をしないために胃の入り口の噴門という場所の粘膜が
多少傷ついて、出ることが多いです。
そのためその後は元気・食欲も変化がない場合が多いです。
もちろん吐き続けるほど出やすいですし、吐く回数が多ければ元気・食欲もない場合があります。
症状が続く場合や元気さや食欲がない場合には、主治医の先生に見ていただくと良いと思います。
腰回り、お尻周囲を痛がる
犬や猫で下半身を触ろうとすると嫌がるや痛がる、怒るなどいろいろな原因で来られる場合があります。
犬の場合
①肛門嚢化膿
②椎間板ヘルニアや馬尾症候群
③急性湿疹を中心とした皮膚炎
④骨折・関節炎など
猫の場合には
①皮下膿瘍(特に外に出る場合)
②肛門嚢炎
③神経的なヘルニア、骨折、関節炎などが考えられます。
指針や触診で異常がないこと、神経学的検査などで異常を確認します。
このような症状が出た場合には、主治医の先生に見ていただくとよいと思います。
よだれ
よだれが多いということで来られる場合があります。
本当に口の中に問題がある場合からてんかん発作の後の場合や
脳炎、肝臓や腎臓が悪い場合など本当に原因がさまざまになります。
まずは主治医の先生に口の中に炎症や腫瘍、異物がないのかを見てもらう必要があります。
それでもわからない場合には、血液検査などその他の検査が必要になってきます。